Epilogue

さいごに

会社で働いていると「私の本当にやりたいことってなんだろう?」「私このままでいいのかな?」と、少し立ち止まって考えた経験のある方は多いのではないでしょうか。

考えた結果「私はもっとこういうことがやりたいんだ!」と気づいて、自分のやりたいことを実現できるポジションが既にその会社にあれば、ポジションを変えればいいと思います。もしポジションがなくても、会社にとっての必要性を提示できるなら、新しくそのポジションを作っていくこともできるでしょう。ある程度のスキルがある方なら、独立も視野に入れるかもしれません。

ではポジションもなくて、会社にとっての必要性も提示できない、おまけにスキルにも自信がない場合は?というと、思い切って転職するか今の会社で働きつつプライベートで活動するという選択肢を思い浮かべる方が多いのではないかと思います。

私もそんな一人でした。

今の会社にはエンジニアとして採用していただいたのですが、日報や技術系の記事を書くという小さなきっかけが重なり、もともと好きだった「書くこと」をもっとやりたいという気持ちが強くなっていきました。でも会社にそういうポジションはなく、その必要性も提示できなくて、ただ書くことが好きなだけでそこまでスキルもない、まさにないないの状態でした。

自分のやりたいことに気づいてしまったので、これからどうしようかな...という気持ちを抱えていた頃、会社の創業者であり当時社長だった山本さんに、たまたま面談で「これからどうしたいの?」と質問されました。

無難な回答も頭に浮かんだのですが、山本さんには嘘をつきたくないという気持ちがあり、「エンジニアの仕事もやりがいがあって楽しいのですが、本当は文章を書くような仕事もしたいんです。」と正直に答えました。この時頭の中では(ああ言っちゃった。これ転職コースかな。涙)などと考えていました。すると、

山本さん「そうか。じゃあうちでライターやればいいじゃん。」私「...えっ!?いいんですか!!」あっさりと新しい道が開けてしまいました。転職も考えていたことを伝えると、 「やりたいことを会社でできる可能性があるのに、それをやらずに会社を辞めちゃうのはもったいないよ。会社を辞める時は、ここでできることをやった上で卒業する形で離れていってくれると嬉しいな。」と山本さんは言いました。

職種も全然違う上に結果が出せるかもわからない私に、やりたいならやっていいよと挑戦させてくれる。そしてそのために会社を使いなよと本気で言ってくれる。それが山本さんです。

そして、うちでのお仕事として初めて書かせていただいたのがこの記事です。

新しいことに挑戦する機会を下さった山本さんと、その挑戦を快く応援してくださった社員のみなさん。この記事が生まれた背景には、うちの社風そのものが表れているなと感じたので、”さいごに”という形で書かせていただきました。 最後まで読んでくださってありがとうございます。

北條 怜子
リザーブリンク入社3年目
フロントエンドエンジニア